ケラチン以外のPPTに関して
髪の毛を構成するタンパク質はケラチンタンパク質と呼ばれるものです。
でもシャンプー、トリートメントやPPT処理剤といった美容室で使用するものでもケラチン以外のコラーゲンやシルクなどのPPTを配合している事があります。
髪の毛を治すためにケラチン以外のPPTは必要なのでしょうか?
そんな話をするためにPPT毎の特徴をざっくりと説明していきます。

代表的な3種類のPPTに関して
3種以外にもPPTはありますが、代表的なものだけ説明をさせて頂きます。
まずはケラチンに関してですが、前述したように髪の毛を構成するタンパク質です。
補修力は他の代表的な2種と比べても一番高いのですが、ハリコシ感が強くでるため、下手すると乾燥した様な印象になる場合があります。
ボリュームが必要な方に適したPPTです。
次はコラーゲンに関してですが、一般消費者も良く知っているタンパク質かと思います。
イメージは既にあるかと思いますが、保湿力が高く、一般消費者が髪の毛が補修されたと感じやすいのがコラーゲンの特徴です。
ケラチンとは反対でボリュームを出したい方には不向きです。
最後にシルクに関してですが化粧品よりも生地のイメージが強いかと思います。
髪の毛に使用した場合は生地の質感に近いものが得られ、クセやうねりの出やすい方に適しているのがシルクの特徴です。
3種にはこの様に特徴の違いがあります。
髪の毛の「補修」という点だけ考えればケラチンが一番適していますが、補修さえされればトリートメントやPPT処理剤を使用される本人は満足でしょうか?

元に戻すではなく理想に近づける
自分の考えですが、髪の毛にケラチン以外のPPTを塗布しても意味があると思っています。
理由は髪の毛を健康な元の状態に戻しても納得がいく状態とは限らないからです。
トリートメントやPPT処理剤は、その人の元の状態ではなく、理想の状態へと近づけるためのツールとして傷んでいなくても使用して欲しいと思っています。
トリートメントやPPT処理剤を活用してお客様の髪の毛を治すではなく、理想の状態へと導いてあげてください。
