商品数は多い方が良い?
商品数が多い方が様々なお客様に対応できる。そんなことを聞く機会は良くある。
大手企業は商品数が多いから売れているんだ。そんな理由らしい。本当にそうだろうか?
商品数が多いお客様を比較した時に確かに多くて売り上げも高い方もいる。しかし稀な存在に思える。
むしろ商品数は少ないが売り上げが高いお客様もいるのでロジックとしては成り立たない。
今日は商品数が多くなる流れを紹介しつつ、商品設計に役立ててもらいたい。

商品数が多くなる流れ
良い流れとして初めに必要最低限からスタートしている。
自分の考える必要最低限の商品に関しては過去の商品設計に関するブログで記載しているので参考にして頂ければ幸いです。
その後、必要最低限の商品で様々な悩みに対応していっている。
でもどこかで限界が来る。その時に真剣にどうすれば良いかを悩んで解決する商品を発売し、商品数を増やしていく方法を取っている。
商品数が少なくても売上が上がっている方や、商品数が多くて売り上げが上がっている方は、この様な流れが多い。
しかし、悪い流れとして必要最低限からスタートしているが使いこなす前に、もう少し重い方が、軽い方が、安い方が…など様々な要望を聞き入れて安易に次の商品を発売するので、商品数は簡単に増えますが、中途半端になりやすく冷静に見ると同じようなものが出ている時もあります。
もちろんそんな状態なので売上は上がりにくいです。
そしてこうなると気に入ってくれた人のために在庫がなくなると生産をしないといけなくなり、デッドストックになりやすくなります。
そうすると値下げをしたり、サービスで付けたりと値崩れの原因にもなります。

商品数は少なめに
そういった経験から商品数は必要最低限に極力絞った方が良いと思っています。。
根本的な事をいえば、在庫管理も楽になるので容量の振り分けも少ない方が良いです。
少ない方が商品の扱い方も詳しくなり、愛着も強くなり、お客様への説明も熱がこもりやすくなる。
徹底的に無駄なものを省くのは利益を上げるために必要な事です。
あれば便利だから…ではなく無駄になりうる可能性があるか、しっかりと検討し商品化するのかどうかを決定して欲しいです。
理由は商品化するというのは商品を世の中に生み出すという事で、子どもを産むのと同じだと思っているからです。
生み出した子どもはしっかりと育てる必要があります。無責任な対応は許されません。
生まれた子どもに罪はないので、しっかりと考えて計画を立てて、生み出し、育てる親の責任をしっかりと背負う事を覚悟して商品設計、販売を行ってください。

もちろん生み出し、育てる力があれば商品数は多い方が良いです。子は宝なので。