よく言われてきた事
お客様の事を思って仕事をしなさい。
先代社長から言われて常に心掛けている事です。
営業であれば当たり前の様に行っている事で、具体的な行動で言えば、お客様に合った良い提案が出来る。とか、媚を売るのではなく喜んでもらえる事を考えて実行するなど様々あると思う。
しかし工場で勤務する人はどうだろう。
お客様と接した事がある人なら考えること出来ても行動でいうと中々ない。
工場で働く人は良いと思っても勝手なことは出来ないですから。
しかし、仕方ない。で片付けると営業と工場の人との差をうみかねません。
決して工場の人に想いがないわけではありません。

営業以外は表現の仕方が限られているので、お客様を思って仕事をするとは何なのかという仕事で重要な事を根本から考えてみます。
大先輩からの教えから紐解く
いくら良い商品でも、このくらい…と横着な仕事をすると、その商品は、お客さんの目に留まらない。
逆に普通の商品でも魂を込めて仕事をすればお客さんの目に留まり、商品を選んでくれる。
という話を、ある会社の会長さんに聞かさせてもらいました。
既に亡くなってしまった方ですが他にも色んな話をしてくれた方なので機会があれば、またブログで書きます。
話は戻って『魂を込めて仕事をする』とは、どうすれば良いのか?
はい。自分は魂込めて仕事しています!
と言ったところで行動が伴っていなければ口先だけの嘘つきか宗教団体になってしまう。
お客様の事を思って、この方が良いと思ったので変えました!は工場での仕事としてはあってはならないので仕事の流れは変えられない。
その中で魂を込められる事とは何だろうか。
魂を込めるを具体的にしていこう。
魂を込めるは、自分の関わった商品は最高だという誇りを持つ事だと思った。自分の魂を込めるのだから最高だと思うだろう。
最高だという誇りを持つには何がいるのか。
指示通りに完璧に出来たという責任感だろう。
責任感は外せない。でもこれだけだと普通の作業が出来る人と変わらない。
指示通り完璧に出来たという責任感と合わせて何が必要なのか。
指示通り以上、勝手に変更未満…
中身を作る仕事ならレシピ通りやりながら原料の配合誤差を1gでもなくす事だし、中身を詰める仕事なら同じく充填容量のバラつきを1%でも減らす事。
そして、最終梱包する仕事なら箱を閉める時に1mmでもズレをなくす事ぐらいだろう。
となると、誰も気付かない『ちょっとした』細部の事かもしれない。
でも、このちょっとした事は侮れない。

お客様を思って仕事をするとは?
ドイツの美術史家であるアビ・ヴァールブックの『神は細部に宿る』という有名な言葉があります。(諸説あり)
ちょっとした差が大きな差を生むというのは世界共通認識のようですね。
ただチームで仕事をしている以上、自分一人で背負う必要はありません。
自分で出来るところはしっかりやって、苦手な時は頼んで しっかりと詰めることでも誠実さにも繋がります。
自分が出来る事なら細部に神が宿るように、手を抜かず丁寧に仕事をしないと誠実さも感じてもらえず売ってくれる人の足を引っ張りかねません。
責任を持って誠実に仕事をする。それがお客様を思って仕事をするという事の実証が出来る事だと思います。
