知識だけが増える問題
インターネットの普及で美容関係だけではなく一般の人も知識を簡単に得られる様になった。
辛いのはメーカーからの説明を聞いて、インターネットで聞きかじった情報を話すお客さんの板挟みに合う美容師さんだと思う。
どちらが正しいのか。
板挟みに合って悩むのは、基本どちらも間違っていないから。
では、どうするべきなのか。
いろんな商品を試して美容師さんとしての体験を積み上げる事だと思う。

成分表示だけの説明
よくインターネットで商品解説みたいなサイトを見かけるが疑問が多い。
成分名を列記し、これは危険、これは優秀という記載をしているのだが、成分名だけでは分からないものまで正しいかの様な分析をしているからだ。
まだ商品を使用した結果を記載しているなら100歩譲ってテストした結果の分析なので良いと思うがテストもせず本当に成分明だけで分析したかの様な記載をしているサイトもある。
同じ成分が入っていても形状が違うだけで効果はガラッと変わる場合もあり、髪質や出したい効果、その後の施術などに合わせて使い分けを判断しないといけない。
販売会社さんでも商品の使い方を試行錯誤してテストを繰り返してもらってバランスを考えて成分を選定し、最適な濃度にし、最善の使い方を模索してから発売している。

だから成分表示だけ見て安易に判断するのは避けた方が良い。
安易な判断は危険
製造業の営業として11年目になるが、どんな商品か分かりますか?と聞かれて何パターンも答える事が多いのは成分表示だけで判断しきれないから。
こんな言い方をすると元も子もないが使って良ければ良い商品だと思う。
成分表示は予測を立てるために見るだけで、最終判断まではせず、しっかりと試して結論と理屈をリンクさせれる様になると美容は更に楽しいと思います。
ぜひ成分表示だけで知ったかぶらず様々なものを試して体験を積み上げてみて下さい。
