ロイヤルカスタマー
自分が営業職に就いた時に先代から『ロイヤルカスタマー』と呼べる担当先を作りなさい。と言われました。
極端な例で言えば、ただの水を1L1万円で買ってくれる担当先の人です。
そんな詐欺的な営業はしませんが、それぐらい信用をしてもらえる人を作りなさいとの事でした。
入社した時点で先代から言われ、あまりにも現実離れした話で、先代だから出来るのであって自分には…と普通はなりますよね。
でも頭の構造が簡単だったお陰か先代が担当していた美容室に連れて行ってもらった時に先代が感謝される姿を見て自分も頑張れば出来る。と安易に信じていました。

本当に出来るの?
さすがに安易に出来るとは思っていませんでしたが、先代と比べて自分が不足しているものを先代が出来ない事でカバーする事から始めようと思い、パソコンでのデータ資料作成をし始めました。
先代と比べれば圧倒的にパソコンのスキルはあったので分かりやすい資料を短時間で提出する事が出来、担当先からも喜ばれました。
後はキャリアと知識が圧倒的に負けているのでフットワークと誠実な対応を心がけるという地味な事をコツコツと積み上げていきました。
そうしていく事で、ようやく信用してもらい、様々な依頼が来るようになりました。
それまでは直接、打ち合わせに行っても先代に確認しておいて。と伝言係でしかありませんでした。
そんな地道な事を続けて、お客様を何件か担当させて頂き、叱られながらも地道な事を変えずに続けました。
その結果、お陰様で会社が立ち直った。会社の価値がグッと上がった。君の為に注文を出したい。給料を上げる交渉をしてあげる。クビになったら雇うよ。など自分にはもったいない言葉を頂くようになりました。
何よりも君のお陰でお客さんが喜んでくれたよ!と言って頂けるのが一番うれしいです。

友達と共有する感覚
嬉しい!という感情を共有できる担当先が増えることは本当に幸せな事です。
担当先に対して自分が何を出来るか。考えて動き、成果が出たら一緒に喜べる。そんな経験を有難いことに何社もさせて頂いたのは自分の財産になっています。
感覚としては担当先の方と遊んでいるに近いかもしれません。
お金だけで動いてしまうと中々この感情を共有できる担当先は現れないし、長続きしないと思います。
だからこそ言いたい事はお互いに言い合い、真剣に考えることが出来る。
どちらが上でも下でもない関係を構築できるのは喜ばせようという感情が先に立つからだと考えています。

出来るだけ報告は平日にして欲しいですが、嬉しいので良しとします。