濡れていると傷みやすい
お風呂上りに髪を乾かさないといけない事は美容関係の人じゃなくてもご存知ですよね。
でも、なぜ乾かさないといけないか。と聞かれて詳細を答えられる方は少ないかと思います。
知ったところでどうなの?という人もいるかもしれません。
美容業に関係ない方はそれでも良いかもしれませんが、美容業に関係のある方や美容に興味のある方は、ぜひ覚えて頂けると原理原則が分かり、なぜ?と思う事を解消できると作業の一つからプロの技術へと昇華できます。

原因に関して
1つ目は多分、皆さんご存知かと思いますが、キューティクルが開くからです。
髪の毛が水を吸うとキューティクルが開き、髪の毛同士が絡まりやすい状態になります。
通常、髪の毛は疎水性といって水を弾く性質があります。
詳細は別の機会に記載しますが、ここでは簡単にキューティクルの表面は疎水性でキューティクルの内側は親水性といって水を吸いやすい事だけ覚えておいてください。
この様な性質のものなのでにキューティクルが水を吸うと反り返りウロコが剥がれた様になります。

タオルやドライヤーを使用して乾燥させないと、しっかりと閉じるのに時間がかかるため毛が絡まりやすくなり こすれる原因にもなります。
次に2つ目ですが、水素結合が切れるからです。
キューティクルが開くだけでは内部成分が流出する事はありません。ただ水素結合の影響と合わさると内部成分が流出しやすくなります。
その理由を説明する前にあまり聞きなれない水素結合という言葉を分かりやすく説明すると髪の毛が濡れると切れて、乾くと くっつく反応です。
日常的な事で分かりやすく説明すると寝ぐせを直すために髪の毛を濡らすのは変な形でくっついてしまった結合を切るためです。
逆にカールアイロンなどでウェーブを作れるのは乾かして結合をくっつけているためです。

寝ぐせが濡らして簡単に直るのもカールアイロンで乾かして簡単に形が作れるのも水素結合の特徴として数が多いけど、結合する力が弱いことが関わっています。
美容室へ行った時の仕上がりが綺麗なのは水素結合の扱いが上手い美容師さんがブロー技術で綺麗な形に整えて乾かして結合させているからです。
美容師さんみたいに綺麗にブローするのは難しいかもしれませんが、髪の毛が濡れていると結合が切れて不安定な状態なので、しっかりと乾かして流出を防ぎ、内部を安定性した状態にしましょう。
乾かす=安定
髪の毛を乾かさないとキューティクルが広がり、内部成分が動きやすい状態で髪の毛同士やマクラなどで擦れて内部成分が流出したり、絡まったりと乾かさずに寝ると髪の毛は寝ている間に傷んでいきます。
いくら良いシャンプー、トリートメントを使っても乾かさないとせっかくの良さが台無しになります。
ちなみに寝る前にはシャンプーせず、朝シャンするからマクラなどで擦れる心配はない と言う人も寝るよりはマシですが、髪の毛同士は日中でも擦れるので 乾かして傷みにくい状態に安定させましょう。
