自分を救ってくれた本
自分がこの本に出会ったのは前にも書きましたが、登校拒否して引き篭り中に読んだ本です。
引きこもり時代は常に人、環境、時代、国など自分以外の周りの責任に出来るものは全て周りの責任にしていました。
周りの責任にしている以上、自分の人生を歩む事は出来ないですね。
だから疑念、憎悪に包まれ、自分には運がないと更に落ち込み楽しむ事もなく生きにくい生活をしていました。
そんな自分の思考をガラッと変えてくれたのが、この1冊です。
幸運を常に掴める人
最近、読み返しましたが、読書慣れしている人なら1時間程度で読み切れる本です。
要約を書いてしまうと全ての内容を簡易的に網羅してしまうので概略を書いていきます。
老人同士の会話からおとぎ話へと移行し、また老人同士の会話に戻る。
おとぎ話の箇所は二人の騎士が四葉のクローバーを探しに行くという話で、サー・ノットという黒い騎士は何か起きるたびに運がないと嘆き、周りに対して疑念と憎悪を増やしていく。
逆にサー・シドという白い騎士は何か起きるたびに自分が出来る事を考え、実行し、幸福感を得ていく。

これだけでも、どちらがハッピーエンドを迎えるかは分かって頂けると思うが、各章のまとめとして自分が幸運を得るために必要な行動が書かれている。
そして、そのおとぎ話が終わると老人同士の会話に戻るが、ここが大きなポイントと思っている。
具体的には読んでもらって各々感じてもらう方が良いが自分が感じた事は変わる事に、もう遅いという事はないという事でした。
変わるのに早いも遅いもない
この本を読み変わる前の自分は言うまでもなく、悪い事が起きれば周りは運が良く、自分には運がないと落胆した老人のジムや自分は騙されていると疑念と憎悪という安易な方へ逃げてしまった騎士サー・ノットのようだった。
この本は自己中心で何か起きれば周りのせいにしていた自分を救い上げてくれました。
幸運は誰の前にも平等に訪れる。
でも幸運を求める人ほど運が巡ってくるのを待つだけで行動しようともしない。
目標と信念を持って行動し続け、自己中心ではなく周りの為にも気を配り、心が求める事をし、心を広く持ち幸運を掴む準備が出来るかどうか。
自分が動き続けた結果で今がある事を幸運を掴んだ人は知っているが運が良いだけと言うだろう。
たまたま自分の所に転がり込んだ運を振りかざす人は、その運がすぐに何処かへ行く事を知らず、失った際に運がない。周りが羨ましいとなる。
でも、いつでも思考は変えれます。遅いなんて事はない。変われた自分が感じているのは疑念と憎悪が減り、運に頼らないようになった事で生きやすくなりました。
15年ほど経った今でも自分を変えてくれた本の存在は忘れないし、大切に残しています。

読書が自分を変えてくれるツールだと知った一冊でもあります。