髪の毛の等電点
良くシャンプーのCMやPOPなどで弱酸性という言葉を耳にしたり、目にしたりすることがあると思います。
なぜそのような言葉を聞いたり、見たりするのかと言うと健康な髪の毛のpHは4.5~5.5だからです。(髪の毛の等電点)
ではなぜそれを保つことが重要なのでしょうか。ここからアルカリに髪の毛のpHが偏る事で起きる弊害を記載していきます。

等電点からアルカリに偏る事で起きる弊害
髪の毛はカラーやパーマなどの化学処理をすると一般的にアルカリに偏ります。
それはカラーの発色をさせるため、または毛髪に浸透させるために必要な事なので致し方ない部分はあります。

ただ、その後の処理でpHを等電点に戻さなければ、
- カラーの退色が早い。
- パーマが取れやすい。
- 髪が絡みやすい。
- 次回の化学処理が上手く出来ない。など
弊害は多岐にわたります。

基本的に美容室で化学処理をしてくれた場合は等電点に戻す処理をしてくれているかと思います。
ホームカラーを良くするという方は美容室で、ちゃんとした施術をしてもらう事をお勧めします。
ただ、どうしてもホームカラーが…という方はpHを戻すことを意識してもらうだけで傷み方や退色がマシになるかもしれません。
特にブリーチをしてからカラーをするダブルカラーを家でされる方はブリーチ後のpHを戻す処理を怠ると手が通らず大変な目に合います。

方法としてはカラー後に急に酸にしてしまうと退色する場合もあるのでレモン水を薄めてトリートメント後に馴染ませるだけでも変わるかと思います。
(でも美容室へ行ってください。。。)
ちなみに化学処理を私はしない。という方も紫外線を浴びるだけでも髪の毛はダメージを受けてアルカリに偏ります。

さすがに化学処理ほどは偏りませんが、髪の毛にも日焼け止めを使用することをお勧めします。カラーの退色防止にもつながるので肌だけではなく必須ですね。
キレイを保つ秘訣
髪の毛が等電点からアルカリに偏ると弊害がある事は分かって頂けたかと思います。
紫外線対策をしたり、美容室で処理をしてもらうだけでは、この状態を保つことは出来ません。
カットやカラー、パーマをしてもらった美容室でオススメのシャンプー、トリートメントを必ず購入して帰ってください。

あるアンケートで女性が美容室に行く頻度として3か月に1回との回答が一番多かったようです。美を気にしている人でも2か月に1回ペースでした。
という事は、毎日お風呂に入るという想定で、自分で自分の髪の手を入れする日数は359日です。(2か月に1回のペースの人)
いくら美容室で綺麗に仕上げてくれても家で適当な手入れをしてしまうと回数的にきれいな状態を保つことが出来ません。
それを保つためのものが美容室専売品なので、ぜひ自分に合った弱酸性のものを美容師さんに選んでもらって試してみてください。
それは髪の毛のための処方薬と同じですよ。
